工場・デザイナー探訪

確かな実績と技術を持った職人が応える、ガラス業界の「よろず相談所」

上越クリスタル硝子株式会社

(群馬県 ガラス製品の製造メーカー)

  • 商品企画開発支援
  • デザイン設計
  • パターンメイキング
  • 素材・材料の手配提供
  • サンプル・試供品の制作
  • 金型・工作機械の使用
  • 本生産
  • 小ロット生産可能

谷川連峰や利根川など豊かな自然に囲まれた、群馬県利根郡みなかみ町。ここに、工場見学や体験工房、美術館、ショップ、地ビールレストランなどが楽しめる、ガラスのテーマパーク「月夜野びーどろパーク」がある。その運営元が、今回訪問する上越クリスタル硝子株式会社だ。同社は、1905年創業の「日本で最初に体温計を作った会社」である。以来、食器、インテリアから建材まで、あらゆるガラス製品を自社工場で製造。黄綬褒章や卓越技能章などを受章した職人を輩出し、歴史的建造物の照明ガラスや壁面ガラスの製造に携わるなど、有数のガラスの伝統技法を持つ会社である。取締役 倉田弘樹さんにお話を伺った。

無理難題にも積極的にチャレンジし、そのノウハウを取り込む

同社は1905年から110年間、一貫して伝統的な手作りによる技法を用いたガラス製造を続けている。創業時は、東京都文京区にて「日本で最初の体温計」の製造を開始。終戦後のものがない時代に、安定した供給が見込める亜炭を求めて、1947年に現在地へ移転し、工場を設立。照明用ガラスの製造も開始した。その後1955年頃からは、高度経済成長期によるガラス市場の拡大を予見し、工芸ガラスの生産を開始。意匠性・加工性・価格などに優れた「伸展法」による大量生産体制の確立や、空前の大ヒットとなった「パールシリーズ」をはじめとする数々の新技法による意匠性の高い、高品質な商品の開発などで、日本製ガラス製品の国内外への普及に大きく貢献する。また、その技術力の高さから、数々の歴史的建造物にも携わっている。例えば、中尊寺金色堂、皇居新宮殿、赤坂迎賓館、正倉院、帝国ホテルなどで、照明ガラスや壁面ガラスなどを手がけており、その実績は枚挙にいとまがない。これらのすべては、常にガラスの技術開発に前向きで、難しい、やったことがないものへも積極的にチャレンジし、ノウハウを取り込んでいく精神が根付いているからこそ、なせることであるといえよう。

日本の素晴らしいガラス技術を広め、後世に伝えていく

前段のような輝かしい実績における花形は、やはり職人達である。同社には、技術の開発、研鑽、伝承が一連の流れとして根付いている。また、職人同士で技を競い合い、披露する場もある。単に技術を磨くだけでなく、それを作品として公にすることで、フィードバックを得ているのである。また、クローズドだと思われがちな職人の世界だが、同社はとても風通しのよいオープンな文化を形成しており、それは社外に対しても同様である。それが現れているのが、「月夜野びーどろパーク」である。日本の素晴らしいガラス技術を広めるために、またこの地域を盛り上げるために、工場見学やガラス体験工房などを開催している。さらには、オリジナル商品の製作でも「ガラスよろず相談所」を設け、一般消費者からプロまで相談を受け付けて、アドバイスを行っている。「今まで、あらゆる難題を解決してきました。難しいからといって『できない』と答えてしまうことで、『だからガラスは使えない』とガラス自体を否定されてしまうことは、避けたいのです」と倉田さんは語る。難しい要望に応えることこそ、職人冥利に尽きるのだ。

素晴らしい技術を持った職人たちと輝かしい実績、そして日本の素晴らしいガラス技術を広め、後世に伝えたいという心。上越クリスタル硝子は、まさにガラス業界の「よろず相談所」であり、どんな相談にも笑顔で答えてくれるに違いない。

上越クリスタル硝子株式会社

【事業内容】 

ガラス製品の企画・製造・販売

【資本金】 

6050万円

【従業員数】 

約80名

【所在地】 

群馬県利根郡みなかみ町月夜野地区

【創業年】 

1905年

【取扱品目】

  • 花瓶
  • 食器
  • オーナメント
  • ステンドガラス
  • 照明ガラス
  • 建築装飾用ガラス
  • インテリアガラス

【ロット】 

1~応相談

【サンプル】 

応相談

【OEM/ODM】

  • OEM製品6割、自社ブランド製品4割
  • 取扱品目において、多数有り

【ウリにしている点】

  • 卓越した職人たちが、宙吹技法、型吹技法、スピンドル・遠心技法、伸ばし技法など、様々な成形技法を駆使し、製作を行えるので、他の手作りガラス工場や工房と異なり、幅広い分野の製品を作り出す事が可能
  • サンドブラスト加工や転写加工等の2次加工も自社工場内で対応する事が可能
  • 設備(11本坩堝連帯ガス熔融窯 1基、連続徐冷炉 4基、留徐冷炉 5基、サンドブラスター 8台、転写加工)

【メッセージ】

「1個からじゃダメだろうな」「こんな無茶、聞いてくれないよな」と思っている方、まずはご相談ください。手作りかつ高い技術を持っている当社だからこその提案ができるはずです。お待ちしております!

PAGE TOP