工場・デザイナー探訪

香りにこだわるキャンドルメーカーが作る、“メイド・イン・ジャパン”のアロマキャンドル

東洋工業株式会社

(東京都 キャンドルの製造メーカー)

  • 商品企画開発支援
  • デザイン設計
  • パターンメイキング
  • 素材・材料の手配提供
  • サンプル・試供品の制作
  • 金型・工作機械の使用
  • 本生産
  • 小ロット生産可能

業界では、下請けを使ってキャンドル製造を行うところもある中、東京で試作づくり、レシピ製作をしたのち、量産するものは三重工場へ。小ロットなどそれ以外のものは、創業当時から続く東京工場で対応と、少人数の一貫体制で製造を続けている東洋工業株式会社。小回りが利き、スピード・コスト的にメリットがあるだけでなく、品質管理の面でも大きな強みとなっている。さらに、香りに特化した「グラーストウキョウ株式会社」を立ち上げるなど、“香り”にこだわりを持つ同社。オリジナル・OEMともにアロマキャンドルを主力商品に押し上げた仕掛人でもある、東洋工業株式会社 取締役・藤井 省吾さんに話をうかがった。

転機は“アロマキャンドル”

藤井さんの祖父に当たる先代が、戦時中に鉄工所として事業をスタート。戦後、実用品としてのキャンドル製造業に事業転換。1946年に東洋工業は創業した。1958年には東洋工業株式会社として組織変更、その後平成に入る頃まで、国内のレストラン・結婚式場などに卸す、業務用キャンドルの製造を行ってきた。生産量が増える中、三重・鳥羽にあるキャンドル工場を傘下に置くなど事業を拡大。2000年には、オリジナルブランド「フォーシーズンズキャンドルズ」を立ち上げ、『Breezy』を発売した。香りのないキャンドルで、卸先のレストランなどからは重宝されたという。

一方、藤井さんは一般企業での営業職、そして有名雑貨小売店での販売職を経験した後、2004年に東洋工業へ入社。翌2005年、フォーシーズンズキャンドルズからアロマキャンドル『voyage』を発売した。

「当時、アロマキャンドルがこんなにブームになっているのに、どうしてうちにはないんだろうと。アロマキャンドルのOEMの問い合わせも増えてきていたので、だったら作ろうと思いました」

フランスのディプティックから火がついたアロマキャンドルブーム。その頃インテリアやアパレルのショップにアロマキャンドルが並んでいたことは、記憶に新しいのではないだろうか。前述のとおり、当然OEMの問い合わせも増加。ノウハウ蓄積のためにも、自社でアロマキャンドルを開発・販売しようと早速取りかかった。

「発売後、インテリアショップなどで実際にvoyageを見た人から問い合わせが来ました。うちの自社製品を見て、安心感を持ってもらったことで、依頼につながったんですね」

東洋工業の名刺代わりとなった『voyage』シリーズ。この発売がきっかけで、同社のOEM製造の受注獲得数はグンと上がったのだとか。そしてその後も歩みを止めることなく、東洋工業はこの“アロマキャンドル”の分野で、ますます伸びていった。

香りのエキスパートとして

『voyage』シリーズを発売後、藤井さんはさらにアロマテラピーについて勉強。アロマの世界を極め、香りのエキスパートとして商品の開発に取り組んだ。

2007年にはアロマテラピーの考え方に基づいたアロマテラピーキャンドル『EVENING PRIMROSE』、そして2010年には香水のようなキャンドル『parfum』を発売。それぞれテーマを分け、香りの組み合わせなども工夫したのだとか。

「これらをフォーシーズンズキャンドルズから発売したことで、OEM製造の面でのメリットがたくさんありました。提案のベースにもなりますし、お客様からのご要望を伺う時にも基準となります。結果、OEMの案件が取りやすくなりました」

そして香りのエキスパートが次に手掛けたのが、『グラーストウキョウ』ブランド。同社の香り部門が独立するかたちで、2013年には子会社も誕生した。こちらはフレグランスに特化したブランドで、キャンドルだけでなく、ディフューザーやボディケア商品などを展開。他社とのコラボレーションも行われている。

『voyage』シリーズをはじめ、アロマキャンドルの分野では他のキャンドルメーカーより一歩先を歩む東洋工業株式会社。今、オリジナル商品開発とOEM製造の両方を手掛けることで、どちらも勉強になり、うまく作用し合っていると、藤井さんは話す。幅広いノウハウを持った同社は、きっと心強い存在になってくれるはずである。

東洋工業株式会社

【事業内容】 

キャンドル製造業、ウエディング演出事業、フレグランス事業(グループ会社GRASSE TOKYOによる)、葬祭事業、防災事業

【資本金】 

2700万円

【従業員数】 

22名

【所在地】 

東京都江東区

【創業年】 

1958年(創業1947年)

【取扱品目】 

アロマキャンドル、フレグランス雑貨など

【ロット】 

  • 約100個から応相談 上代1000~4000円のものが中心
  • 10000以上からオートメーション可能(海外提携工場)

【サンプル】 

  • キャンドル本体は3000~6000円 
  • 造形は型代も含め30000円~
  • 印刷版代がかかるものは9000~15000円実費

【OEM/ODM】

オリジナル品7割 OEM3割。

アパレル、アーティストのノベルティ、フレグランスショップ、インテリアショップなどのOEM製造を行っている。

古くからの冠婚葬祭向けのろうそくやキャンドルなども多い。

【コラボレーション事例】

そごう・西武×デザインオフィスnendoとグラーストウキョウのコラボレーションブランドにて、フレグランス商品を製造

ほか

【ウリにしている点】

  • 小回りの利く対応が可能。小ロット、短納期に自信
  • 『グラーストウキョウ』といったフレグランスブランドも持っており、香りの分野は得意。アロマの調合は700種類から選べ、またオリジナルで1から作ることも可能
  • 造形キャンドルも職人がいるので対応可能
  • 一貫生産体制。スピード・コスト・品質の面でメリット。またフレキシブルな対応もできる
  • グラスやボトルの加工、塗装も協力工場と太いパイプがあるので、小ロットでも対応可能

【メッセージ】

特に“香り”には強いので、アロマキャンドルであればぜひご相談いただければと思います。造形ものも職人がいますので、原型があるもの、ないもの関わらずご対応いたします。また、キャンドル自体だけでなく、アロマキャンドルを彩るグラスや装飾などの手配も行っています。

小ロット・早い対応には自信がありますので、ムリかなと思ってもまずはお気軽にご相談ください。

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